「パルクールって初心者でも始められるの?」
「初心者が最初に練習すべき技は?」
という方向けに、この記事ではパルクールは初心者でも始められるのか?どんな技の練習やトレーニングを行えば良いのかを解説します。
初心者の方は、見よう見まねでいきなり危険な技にチャレンジしてしまいがちですが、パルクールは基礎基本を習得してから行わないと怪我してしまう可能性があるスポーツです。
YouTube動画で見るような、かっこいい技を連続して行う方達も、最初はこの記事で解説しているような基本技の練習から始めているので、これからパルクールを始めたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
記事後半には、パルクール初心者は教室に通うべきかも解説しています。
パルクールは初心者でも始められる?
初心者がパルクールを始めるには、教室に通って学ぶ方法と、独学で始める方法があります。
パルクールを専門で指導している教室は、都内を中心に増えてきてはいますが、それでも数は少ないので、教室に通うことができない方は、独学から始めることになります。
パルクールや体操経験のない初心者の方でも、YouTube動画やブログなどを利用して、独学で学ぶことは可能です。
もちろん教室に通える方は、専門の講師の方に基礎知識を教わって練習できるので、早く上達できるはずです。
だからといって、教室に通えない方はパルクールを始められないのかというと、決してそんなことはないので、まずは独学から練習してみてください。
女性や子供でもできる?
パルクールは体ひとつで行うスポーツなので、性別年齢問わず、誰でも楽しむことができます。
女性や子供向けのレッスンを提供しているパルクール教室もあり、女性だから始められないことはありません。
また、パルクールは体操競技の体の使い方と似ている部分が多く、子供の頃からパルクールの基本動作を覚えることができれば、将来的に体操競技や、その他のスポーツで役立つ運動機能を身につけることができるでしょう。
パルクール初心者が練習すべき技
パルクール初心者が最初に練習すべき技は以下の4つです。
- 着地
- ヴォルト系
- プレシジョン
- キャットリープ・クライムアップ
パルクールを始めたばかりの頃は、YouTubeに動画をアップしているような高度な技を行う方に憧れてしまいがちです。
しかし、初心者の方が安易に真似をしてしまうと、重大な怪我を引き起こしかねませんし、パルクール自体を嫌いになってしまう可能性があります。
まずは以下のようなパルクールの基本となる技を身につけていきましょう。
着地
最初に練習すべきは着地です。
ジャンプの練習をする前に、着地を練習しなければ怪我を招いてしまいます。
どれだけ難易度の高い技を行う方でも、最初は着地の練習からスタートしています。
パルクールには以下の2つの着地方法があります。
【ランディング】
ランディングは足首・膝・腰を使って、着地の衝撃を吸収する方法です。
非常に地味な動作ですが、ランディングが上達することで怪我なく高所から着地できるようになります。
【PKロール】
PKロールはランディングよりも高所からの着地に耐えられる着地方法です。
着地時の衝撃を前方に回転する動きに変えます。
難易度は高くなりますが、パルクールらしいかっこいい動作なので、頑張って練習してみてください。
ヴォルト系
障害物を飛び越える動きのことをヴォルト系といいます。
ヴォルト系の動きをスムーズに行えるようになれば、応用した様々な技にチャレンジしやすくなります。
安全性も考慮して、まずはステップヴォルトから始めて、徐々にツーハンドヴォルトやモンキーヴォルトにチャレンジしてみてください。
ヴォルト系には複数の種類がありますが、基本的な動きは非常に似ており、コツを掴めばすぐにできるようになるはずです。
プレシジョン
プレシジョンは、最初に練習した着地動作が活かされる技です。
簡単に解説すると、立ち幅跳びの動きで、狙ったポイントへ正確にジャンプする技術が必要です。全身を大きく使ってジャンプし、下半身を上手く使って着地します。
平地でプレシジョンを行う場合は簡単です。
しかし、塀の上から離れた塀の上に飛び移るようなプレシジョンを行う場合は、着地時のポイントがあります。
着地時は、両足を合わせて角を捉えることがポイントです。着地箇所の手前の角に、両足を合わせるように着地することで、衝撃を吸収しやすく、平面に着地してスリップしてしまうことを防げます。
キャットリープ・クライムアップ
キャットリープ・クライムアップは壁に向かってジャンプして、猫のようにぶら下がり、上に登る技です。
この技ができるようになると、向かい合っている壁を交互に登る難易度の高い技や、壁を蹴って登る技に繋がりやすいです。
最初はあらかじめ壁に手をついてぶら下がった状態から登るところから始めるようにして、徐々に飛びついてぶら下がれるように距離を離していきましょう。
パルクール初心者向けトレーニング
紹介した技を怪我なく行うために、パルクール初心者向けのトレーニングを解説します。
パルクールは身体一つで様々な技を行うスポーツなので、筋肉は必ず鍛えておきましょう。
腕立て伏せ
着地・ジャンプ系・ヴォルト系の動きを行う際に、胸や腕の筋肉を使います。
腕立て伏せを行えば体幹を含めて上半身の筋肉を満遍なく鍛えることができるので、行いましょう。
マシンやバーベルを使ったトレーニングでも鍛えられますが、パルクールは自体重で行うスポーツなので、なるべく自分の体をコントロールできるように自重でのトレーニングを行いましょう。
懸垂
背中の筋肉を鍛えるために、懸垂も行いましょう。
パルクールでは鉄棒や壁を使って、自分の体を持ち上げる動作を行う技が多いので、練習してみてください。
垂直跳び
着地動作の練習も含めて、垂直跳びを行いましょう。
パルクールはジャンプ動作と着地を繰り返し行うので、垂直跳びからのランディング、もしくはPKロールを行います。
パルクール初心者は教室に通うべき?
パルクール初心者は教室に通うべきかというと、結論「教室に通わないデメリットを把握していれば無理に通う必要はない」です。
教室に通わずに独学で始めるデメリットは以下の通りです。
- 基礎基本をおろそかにしてしまう
- 自分の力を過信してしまう
- 途中で挫折してしまう
この3つのデメリットをよく理解している方は、教室に通わなくても問題ありません。
教室に通わずに独学で始めると、紹介した着地やプレシジョン動作をおろそかにしてしまいがちです。
特に、着地はパルクールの基本となる重要な技なので、徹底的に練習する必要があります。
着地が上手い方は、例え難しい技にチャレンジして失敗したとしても、大きな怪我をする可能性が小さいです。
また、初心者のうちは自分の力を過信していることが多く、怪我に繋がりやすいです。
教室に通えば、クッションがあり安全性の高い環境で練習でき、講師の方とステップバイステップで練習していけるので、怪我を防げます。
他にも、一人で独学で練習している方は、中々上達しない時に途中で挫折しやすいデメリットがあります。
教室に通えば、パルクール仲間を見つけることができますし、一緒に練習して挑戦することで挫折せずに続けられます。
独学で始める方は、この3つのデメリットをよく理解した上でスタートすることをおすすめします。
パルクール初心者は独学から始めよう!
今回はパルクールは初心者でも始められるのか?どんな技から練習すべきか?必要なトレーニングは?という内容で解説しました。
初心者の方は怪我なく始めるためにも、紹介した基本技の習得に注力して、自分の力を過度に過信することなく、練習していきましょう。
パルクール教室が近くにない方は、独学からでも始めることは可能なので、独学の3つのデメリットを理解した上で始めてみてください!